美しさと気品を兼ね備えた宝石
真珠は貝の中で生まれる宝石です。
生きた母貝は、貝に入った異物をも、
優しく分泌物で包み込み、美しい真珠層がゆっくりと形成され。何層にも繊細に巻かれた真珠層が、表情豊かなツヤのある美しい珠へと成長することにより、良質な珠が生みだされています。
こうしたことから宝石言葉は「やさしさ」「純粋無垢」「謙虚」などと表現されます。
宝飾品としての歴史も深く、古来より日本でも美しい貴族の女性を真珠にたとえて万葉集などに記されており、真珠が女性的なイメージで、美しさの象徴のように扱われているのは、美しさと気品を兼ね備え、宝石の女王にふさわしい上品さを兼ね備えている事から由来しているのでしょう。ご成人やご結婚の御祝などは勿論ですが、喪の席でもご使用頂けて重宝する宝石として、用いられております。
特にネックレスは冠婚葬祭の定番ジュエリーとして、必修アイテムのひとつとなっております。
但し、せっかくの美しい真珠でも、僅かずつではありますが経年劣化がどうしても発生致します。
最終的には、光沢が弱くなる、黄色や褐色などに変色してしまうなどが多く見受けられます。
お求めになられる際は、無理な漂白加工が施されておらず、上質な強いテリのある珠であるほど経年劣化も少ない傾向がございますので、できるだけ良質な真珠をお勧め致しております。
真珠の種類
アコヤ真珠
アコヤ真珠は日本で初めて養殖に成功した真珠です。日本特有の四季があり、寒暖差のある海で育てられたアコヤ真珠は、キメが細かく美しい光沢が特徴で、母貝の大きさが手のひら程度の大きさですので、直径は2~10ミリ程の真珠です。最近は中国などでも養殖が試みられておりますが、日本産の品質には及ばず、現在でも多くの真珠が海外へと輸出されており、高い評価を得ています。
オーロラ花珠真珠
オーロラ花珠真珠とは、
第3者機関での検査にて、巻きの厚さ・テリの強さ・傷の程度・形・色の全てにおいて、一定基準以上の品質を満たしている事が条件となり、アコヤ真珠の最高品質の範疇と認められた真珠に与えられる特別な呼称です。
美しい真珠は、厳格に良質かどうかを見極めるプロの目と計測機器までも使用することにより判定され、真珠に対する「こだわり」と「信念」によって選別されます。
「花珠真珠」と称した鑑別書を作成する鑑別機関は多く存在しますが、「オーロラ花珠真珠」とは真珠科学研究所の発行する鑑別鑑定書の特別呼称で、一般的に他の機関よりも信頼性が高く、多くの支持を得ております。
花珠真珠の評価基準
これらの基準すべてが最高ランクと認められたものが「花珠真珠」となります。
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かたち
真円または真円に近いもの
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キズ
無傷または微小キズ
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巻き
表面の真珠層が厚いもの
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てり
光沢の強いもの
当店では、以上の基準をクリアした上さらに、
パーフェクトクラスのみ
取り扱いしております。
真珠科学研究所の「オーロラ花珠」鑑別鑑定書付
「真珠科学研究所」とは、真珠の研究やお手入れを行う真珠専門の鑑別機関です。
厳しい基準にて鑑定を行い、真珠の鑑定では、最高権威としてデパートや専門店、卸業者の中でも広く認められています。
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特別呼称:オーロラ花珠
下記分析結果及び当研究所規程により、ホワイト系アコヤ真珠の最高品質の範略にあります。
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まき厚の測定
まき厚が0.4ミリ以上と確認された商品のみ取り扱っております。
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トップクオリティマーク
てり、きず等の5項目の評価基準すべてが最高位となる商品に与えられるトップクオリティマーク
てり(輝き)が「最強」で、きずが「微」、形が「ラウンド」かつ巻き厚も「0.4mm以上」、色も黄ばみのない「ホワイト系」と品質を定める5項目の全てが評価段階の最上位と認められています。
オーロラ真多麻真珠
国産アコヤ真珠の中で、
天然のナチュラルグレー色の珠が一部出来上がります。その限られた真珠から更に、真珠層の巻きの厚さが0.40ミリ以上であり、てり・色・形のいずれも良質で、ほぼ無傷な真珠のみが「オーロラ真多麻」と認められます。勿論、無染色・無調色となります。
ホワイト系であれば「オーロラ花珠」と称されるように、オーロラ花珠真珠に匹敵する最高評価のナチュラルグレー真珠を「オーロラ真多麻(まだま)」と称します。
こちらのお色は、お祝いの席でも不祝儀でもご使用頂けるのが特徴となります。
オーロラ天女真珠
「オーロラ天女」とは
「オーロラ花珠」の中で特にテリが際立っていることを強調する特別呼称です。テリを測定し得られた数値が100点満点換算で90点以上に入っていること、また反射干渉光が赤から緑までの3色以上鮮やかに出ていることが条件になります。鑑定取得の難しい「オーロラ天女」は市場に多く出回ることのない最高の輝きを放つ希少性の高い逸品です。
3色の羽衣をなびかせてゆったりと舞う天女たちの姿を思い描き、アコヤ真珠の究極の美しさをたたえて「オーロラ天女」と名付けられています。鉱物の宝石にはない、真珠の究極の美しさを感じていただけます。
真珠層が厚く、きめ細かな真珠層が幾層にも重なり合っている真珠には、反射して人間の目に届くとき「てり」と呼ばれる、輝きを伴った複雑な色彩が生まれます。「てり」が抜群に美しいだけではなく、面立ちのなめらかさやキズの少なさ、すっきりとして凛とした色合いなどにも弊社独自の厳しい自社基準を設けて更に厳選しております。ただ合格しただけの商品との歴然たる品質の違いを是非ご体感下さい。光栄トレーディングのオーロラ天女真珠は品質と価格に自信がございます。無調色タイプもお選び頂けます。
アコヤ真珠
幅広い品質に選別されるアコヤ真珠。
価格帯が低くなるに従い、巻きが薄くなって光沢も少なくなる・エクボやキズが目立つ・形が綺麗な真円でない・穴の付近がなだらかではないなど・・・の欠点が多くなってしまいます。
当然、低価格の真珠であれば、よりお買い求め頂き易いとは思いますが、いくらでも低価格の真珠は存在しますので、後悔しない真珠選びが大切です。
弊社では、真珠の照りがしっかりと感じられ、なおかつ形はラウンド系、傷も目立つような
中キズ以上のものは含まれておりません。
南洋真珠
南洋真珠とは、温暖で美しい南半球の海で採れる場合が多く、8ミリ以上の大粒が主流で、ゴージャスなボリューム感がアコヤ真珠との違いになります。主な原産地は、白蝶真珠はオーストラリア、ゴールド真珠はインドネシアやフィリピン、黒蝶真珠はタヒチで多くが採取されており、ラウンド系の珠が非常に少ないのが特徴となります。光栄トレーディングでは、ラウンド系で「てり」の強い珠を中心に、黒蝶真珠ではピーコックグリーン系、ゴールドパールでも茶金系を主に取り扱いしております。
南洋ゴールドパール
南洋白蝶真珠に分類され、
貝殻の内側の縁の色が金色である「ゴールドリップ」から主にイエロー・クリーム・ゴールド系の真珠が産出されます。
特に深みのある茶金系の色合いと抜群なテリがあるものが上質なゴールドパールとして高い評価をされています。
希少価値が高い金色が魅力のゴールドパールは、フィリピン本島の南西部からカリマンタン島海域にかけて、生息する金色の白蝶貝から採取される真珠です。
生息に適した海域が限られているため、ゴールドパールの生産量を増やすことができません。挿核から収穫まで約2年間かかり、貝を丁寧に育てることで、味の深い金色の真珠ができます。ゴールドパールと称されて販売されていても、色の淡いものが多く存在しますので、対象物を比較した際には色の濃淡が分かり易く、購入される際には良質な真珠を扱っているところで購入されることが大切です。
南洋白蝶真珠
貝殻の内側の縁の色が銀色の
「シルバーリップ」から主にホワイト・シルバー系の真珠が産出されます。
主な生産地はオーストラリアです。真珠の色はだいたいホワイト系、シルバー系となります。
こちらの真珠も挿核から収穫まで約2年間かかり、貝を丁寧に育てることで巻の厚い丈夫で経年劣化の少ない真珠に仕上がります。サイズは、10ミリ以上が主なサイズとなり、真円で無傷なものは、非常に少なく希少価値も高くなります。
きめ細かいテリに関しましては、アコヤ真珠の方が一般的には上級ですが、弊社ではアコヤ真珠のテリに負けないような輝きが強く、色彩も比較的鮮やかな「オーロラヴィーナス」などの南洋白蝶真珠を主に取り扱っております。
黒蝶真珠
真珠の表面からだけではなく、
奥から湧き上ってくるようなテリが別格な南洋黒蝶真珠。
黒蝶真珠全体のほとんどは、ポリネシアに位置するタヒチです。そのため、黒蝶真珠は通称「タヒチ」とも呼ばれます。
一般的にダーク系の黒い真珠が黒真珠と思われますが、弊社ではただ黒いだけの真珠は取り扱い致しません。良質な黒真珠は、1粒1粒の中に赤や緑などの複数の色が存在しており、見る角度が変わると色彩の変化も感じられます。この色こそが、黒蝶真珠が持つ本来の色彩です。また黒蝶真珠の色として、緑と赤の干渉色がバランスよく合わさったピーコックカラーは特に評価が高いとされており、その鮮やかな色彩は、孔雀の羽のような神秘的な美しさを表現しています。
黒蝶真珠のカラーバリエーションは非常に広く、ネックレスの連組みやネックレスに揃えるペア珠を合わせるためには非常に沢山の真珠が必要となり、上質なネックレスを仕上げるには多くの時間とコストが費やされております。
ネックレスだけでなくリング用ルースの取り扱いもしており、厳選された「オーロラ・ラグーン」は多くの方に高い評価を頂戴しております。