新作アイテムの追加作業に追われ、納品事例のご紹介が出来ておりませんでした。
真珠がお好きな、お客様よりご依頼のリングとペンダントになります。
ゴールドパールは、色合わせが難しい為に、かなりの時間を頂きましたが、
ようやくお納めさせて頂く事ができました。
今回、リングは「オーロラ茶金」としての鑑定書をお付けさせて頂く事が出来ました。
色の大変綺麗なゴールドパールです。
ペンダントも「ゴールドリップ」として合格の上、お納めすることになりました。
リングに劣ることなく、色調・テリ共に美しく、真珠の肌がきめ細かく
整っております。
アコヤ真珠でいう「花珠真珠」に該当するのが、
真珠科学研究所の「オーロラ茶金」であり真珠総合研究所の「ゴールドリップ」と
いうものになります。
このように優れた真珠のポイントを簡単に解説させて頂きます。
真珠でもダイヤモンドでも、ルースの状態にて仕入をする場合が多くなります。
好まれる枠のデザインが、お客様によって多種多様である事が一つ目の理由ですが、
もう一つの理由は、真珠の場合、仕上がった製品では枠に隠れて見えない部分の状態が
判断できないことも挙げられます。
真珠には、避けられない極僅かなキズが多かれ少なかれ存在します。
当然、枠で見えない部分に難点がある部分を隠すのですが、
仕上がった製品の場合は、見えない部分は分かりません。
購入いただいた商品を将来リフォームされることも想定しますと、
状態を把握できていないと枠から、真珠を外した際に意外な大きいエクボが
あったり、悪い場合は隠れていた下半分のみが変形していたりすることもあります。
自信をもってお薦めする場合は、珠の状態をお客様にもご覧頂き、
最終的には、穴をあけて、どの部分を枠方向にセットすれば、リングでも
ペンダントでも綺麗に見え、将来リフォームされる場合に於いても、
応用が利くかどうかまで考えた上で枠と真珠を合わせます。
良い南洋真珠は、キズやエクボが少ない程、グレードが高くなります。
花珠真珠でも同じですが、特にリング用として合格するには、珠のみの状態にて、
拡大ルーペで確認して珠の穴付近以外に把握できるキズがあれば、ぼぼ合格は難しくなります。
大切な色に関しましては、比較対象となるものがないと分かり難い為、
可能な限り、複数の色を比べての購入をお薦めします。
一つだけ見ておりますと、薄い色でもゴールドパールと
見えてしまいがちになってしまいます。
ゴールドパールの場合、色の薄いものが多く存在し、金色パールらしい
茶金系のルースは非常に希少となります。
一般的に多く出回っているものは、ゴールドパールとして販売されていても、
それほど色が濃くなく、クリームイエロー系のものが多いように感じます。
さらに濃色の珠の中でも、テリが弱いと暗い印象のパールになってしまいます。
テリが強いが故に、華やかなゴールド色としての美しさが現れてきますので、
真珠の命であるテリは重要になります。
形についても、ラウンド系であるかどうか
などが品質を見分ける基準に入ってまいります。
南洋真珠につきまして、アコヤ真珠と比較すると、ラウンド系で真円に近い珠の割合は、
より少なく全体の一部になってしまいます。
より真円に近いものをお選び下さい。
鑑定書が全てではありませんが、クオリティの高い品を求めるには、
多くの真珠の中から一部のもののみを厳選するしかありません。
このように選び抜かれた真珠の輝きは、時代を経ても貴重な
宝石のとして受け継がれてゆくものとなります。
ゴールドパールをお選びになる際の参考にして頂ければと存じます。
その他のゴールドパールは、こちら
タップもしくはクリックしてご覧下さい。